失われゆく日本が世界に誇れるもの、日本にしかないもの、日本人にしかできないもの。備忘録として。

首里城が燃えている――。朝一番に飛び込んできたニュースに、驚愕した。
25歳頃、初めての友人との沖縄旅行で見た首里城は、ここ沖縄が琉球王国であり、日本ではない異国だと実感した建造物だった。

まだ完成間もない頃で、漆の匂いと鮮やかな色彩が、沖縄の青い空と相まって強烈なコントラストで迫って来るようで、圧倒されたのを今でも鮮明に覚えている。

まるで映画を見ているような、三島の金閣寺のような光景だった。

完全offの一日は、そんな衝撃的な出来事を引きずって今に至る。

今日は、月イチ歌舞伎の「スーパー歌舞伎ヤマトタケル」を東銀座の東劇で観た。
月イチ歌舞伎は、上演期間が短い。ボケボケしてると、すぐに終わってしまう。昼の13:00~17:30の1回だけというのも、なかなか難しい。

初めて「ヤマトタケル」を観たときも衝撃だった。二十歳の頃、歌舞伎そのものを観たのも初めてで、絢爛豪華な衣装、ド派手な演出、三代目猿之助が宙乗りで客席の上を飛んでいく演出に度肝を抜かれた。歌舞伎についてなんの知識もなくても、面白いと思った。

そして、今日。作品は、今から7年前、平成24年の、猿之助が猿翁を、亀治郎が四代目市川猿之助を、香川照之が九代目市川中車を襲名、中車の子 五代目市川團子の初舞台という、ワイドショーでも話題になったときの「ヤマトタケル」だった。

最初の亀治郎と香川照之の口上から引き込まれ、4時間があっという間だった。
グランドフィナーレで、猿翁を挟んで猿之助と中車、團子が並び、最後に二人が猿翁の両手をとって大きくお辞儀をする様子には目頭が熱くなった。

この歌舞伎といい、首里城といい、昨日、おとといと聴きに行った講談といい、消えかかっている日本の伝統文化の尊さを殊更感じた。

日本が世界に誇れるもの、日本にしかないもの、日本人にしかできないもの、そういったものがどんどん失われてゆくことに絶望的になりながらも、なんとか食い止めたい、継承してゆきたい、伝えてゆきたいと強く思った一日だった。

備忘録として記しておこう。

東劇夜景

東銀座駅6番出口信号渡ってすぐの東劇。13:30~17:30の4時間!休憩が2回入る映画って、初めて。

ヤマトタケル2020年夏。360°回転劇場

来年の夏には、「スーパー歌舞伎Ⅱヤマトタケル」がIHIステージアラウンド東京で開催だそう。オリンピックと相まって大変なことになるんだろううな。日本の伝統文化と現代を融合したすごい舞台なんだろうなぁ。絶対チケット取る!

昨日は、お江戸広小路亭で神田松鯉さんの人間国宝認定記念「山翁まつり」だった。講談が初めての友人に松鯉さんと松之丞を聴いてほしかったんだけど、なんと松之丞4分しか持ち時間が無くなってしまったということでまくらだけ(泣)。おまけに友人は会社からダッシュして駆けつけたにもかかわらず、大入り超満員(てか、入り切らないほど入れるな~)で締め出しをくらい、上の階でモニターで見ることに(泣)。まぁ、「まつり」だからしょうがないのか。月に何回も見てる私はいいんだけど、友人は初めてだったからなぁ。なんだかなぁ。

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