太宰治作「葉桜と魔笛」をあなただけに読む朗読会YouTubeチャンネルにアップ致しました。
今年も春を満喫した記憶もなく、季節はもう梅雨に差し掛かっていますね。
毎年、2月ころから、今年こそは、この作品を録音したいな・・・と思っているうちに、気がつくといつも夏になっている気がします。
この話を語っているのは、「老婦人」なのですが、「老」という言葉のイメージほど、年を取っていないのです。計算すると55歳。数えで考えると、54歳??もっとも、当時の55歳は、立派に老婦人だったのでしょうね。
そんなことを書いている自分自身は、今の年齢を「老」と言うにはとっても抵抗があるのですけれども、目はしょぼしょぼしてくるし、食欲は以前のように無くなってっ来るし、白髪がちらほら混じって来るし・・・。でそろそろ認めなきゃいけないお年頃。いつまでも若くないことを突き付けられております。
特に、五十肩。こんなものは、運動してりゃ、そのうち治るさ!と息巻いていましたが、尋常じゃない痛さに毎日悶絶しております。好きなことやレッスンをしているときは、忘れているのですが……こんなにですか??星飛雄馬の大リーグボール養成ギプスを装着している感じです。周りの先輩方に聞いてみると、「私もよ~~~」と、皆さん、おっしゃるので、世の人々は、みんな激痛と戦っているのだ、と自分に言い聞かせてなだめています。
さて、この「葉桜と魔笛」は、初めて読んだとき、体が熱くなるくらいの衝撃でした。死を目前にした妹と、それに寄り添う姉の、青春の尊さを描いた美しく切ない物語。太宰治は、やっぱりすごい作家だと改めて思いました。自虐的な作品が多い中に、この話は、素直にいい作品だと思いました。
※音声は編集済みです。